2010年03月02日

健康

動脈硬化の抑制などに効果があるとされるポリフェノール。赤ワインやココアなどに含まれていることは広く知られている。しかし、コーヒーにも赤ワインに匹敵する量のポリフェノールが含まれ、一日の食生活の中で仕事の合間や食後に飲むコーヒーから最も多くのポリフェノールが摂取されていることが、ポリフェノール研究の第一人者として知られるお茶の水女子大大学院の近藤和雄教授の調査・研究で分かった。(太田浩信)

  [グラフ]ポリフェノールが効果、EDの年代別比率

 ◆お茶よりも多く

 飲み物100ミリリットル当たりに含まれるポリフェノールの量は、赤ワインが濃さによって150〜300ミリグラムで平均すると230ミリグラムほど。これに対してコーヒーには200ミリグラムのポリフェノールが含まれ、緑茶は115ミリグラム前後という。

 近藤教授が9000人を対象にした飲み物の摂取量調査や109人を抽出した詳細な調査からポリフェノール摂取量を調べたところ、1日に取るポリフェノールのうち8割が飲み物からで、食べ物からは2割。さらに、飲み物から摂取しているポリフェノールの半分がコーヒーからによるものだった。

 「日本は(動脈硬化が引き起こす)心筋梗塞(こうそく)が先進国の中でも少なく、最長寿国。それを支えているのが食生活で、ポリフェノールがその主因となっているとしたら、その一つはお茶だろうと思っていた。ところがコーヒーが1番だった」と近藤教授。「日本人がコーヒーをこんなに飲んでいたのか、ということにまず驚いた」と話す。

 ◆体で感じて飲む

 ポリフェノールの必要摂取量はまだ分かっていないが、「これまでの調査で使った基準(1日当たり1000〜1500ミリグラム)で考えれば、コーヒーなら5杯、お茶なら10杯でだいたい必要量が摂取できるデータが得られた」と近藤教授。気持ちを落ち着かせたり気分転換したりしたいときに飲むコーヒーが心のゆとりだけでなく、体の健康にも大きな効果をもたらしていることが解明された形だ。

 体内に摂取されたポリフェノールの働きは2時間程度で、4時間後には効果がなくなってしまうとされる。近藤教授は、朝食時▽午前10時▽昼食時▽午後3時▽夕食時−と習慣的に飲むお茶の時間について、「そう考えると昔の日本人はなかなか偉かった。実は知らないうちにポリフェノールを取っている。体で感じてお茶を飲むようになったのかな」と感嘆する。

 これまでの研究では赤ワインやココア、お茶などに含まれるポリフェノールの坑酸化作用などを調べてきたが、赤ワインの場合はアルコール、ココアの場合はカロリーが問題となる。コーヒーの場合も飲むときに入れるミルクと砂糖の影響が心配されることから、近藤教授は「ブラックで飲んでみては」と提案している。

 ■飲用量は漸増傾向

 全日本コーヒー協会によると、缶コーヒーやインスタントコーヒーを含めたコーヒー飲料全体の飲用量は1週間で1人平均10・6杯(平成20年)で、漸増傾向にあるという。

 協会では、コーヒーに含まれるクロロゲン酸というポリフェノールの抗酸化作用などに注目して動脈硬化抑制などへの効果をアピールするほか、がんや糖尿病の予防への効果を示す研究結果についてもPR。「もともとコーヒーは薬として広がっていった。コーヒーは健康に良い飲み物だということを多くの人に知ってほしい」(西野豊秀専務理事)としている。
ラベル:健康
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2010年01月16日

山口・電遊館

 写真で心身を元気にするフォトセラピーによる写真展「ナースコールが押せればシャッターが押せる」(日本写真療法家協会主催)が、山口市中央の電遊館で開かれている。17日まで。入場無料。

 展示されているのは、大阪府寝屋川市の小松病院緩和ケア病棟で、患者やスタッフが撮影した写真約40点。化粧をする女性患者や、院内行事でのスタッフの笑顔、入院中の夫と見舞いに来た妻のつないだ手を写したものなどで、来場者は一枚一枚に見入っていた。
ラベル:山口
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[新型インフル] 輸入ワクチンの希望量等を調査開始  厚労省

厚生労働省は1月12日に、輸入ワクチンの希望調査について事務連絡を行った。新型インフルエンザ(A/H1N1)の輸入ワクチンについては、現在、薬事、食品衛生審議会で特例承認について審議中であり、特例承認された場合、実施要領を改訂のうえ、健康成人への接種を開始するとともに、2月上旬頃より順 次、供給していく見込みである。輸入ワクチンの供給量及び供給先については、受託医療機関の要望に応じて対応することを予定しているため、事務連絡では、 管内の受託医療機関について希望量等の調査を依頼している。
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2009年10月08日

大酒の女性に多い乳がん 閉経後、週7合で1・74倍

 酒を多く飲む女性ほど乳がんになりやすい傾向にあることを、愛知県がんセンター研究所疫学・予防部の川瀬孝和(かわせ・たかかず)主任研究員らが6日までに確かめた。閉経後の女性では、1週間に日本酒換算で7合以上飲んでいると、発症率は全く飲まない人の1・74倍だった。

 乳がんは女性で最も多いがんで、最近急増している。研究グループの田中英夫(たなか・ひでお)疫学・予防部長は「酒と乳がんの関連は欧米で指摘されていたが、今回の研究で、閉経後の日本女性でも明白になった。乳がんを予防するには、大酒を控えた方がよい」と話している。

 研究グループは、愛知県がんセンター病院で乳がんと診断された1754人と、乳がんと診断されなかった女性3508人を分析。全般に酒量が増えるにつれて、乳がんの発症率が高くなっていた。この傾向は50歳前後の閉経の後で著しく、閉経前の女性では、はっきりしなかった。

 閉経後の乳がん発症率は、酒を飲まない女性を1とすると、少し飲む女性は1・24倍、時々飲む女性は1・39倍、日本酒換算で週に7合以上飲む女性は1・74倍だった。
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2009年08月29日

遺伝子1個だけでiPS細胞、独チーム作製

様々な細胞に変化する人の新型万能細胞(iPS細胞)を1個の遺伝子を導入するだけで作ることに、独マックスプランク分子医薬研究所などのチームが成功した。

 使う遺伝子が少ないほど、がん化の危険性を減らせるため、安全な再生医療につながると期待される。英科学誌ネイチャーに29日発表する。

 研究チームは、材料に中絶胎児の神経幹細胞を選択。この細胞に、京都大学の山中伸弥教授がiPS細胞の作製に使った4個の遺伝子のうち、がん化の恐れの少ない遺伝子1個を導入した。その結果、10〜11週間後にiPS細胞ができ、筋肉や神経の細胞に変化することが確認できた。

 国立成育医療センターの阿久津英憲室長は「細胞の種類によって、iPS細胞の作りやすさが違うことが分かった。安全性の高い再生医療への応用に近づく」と話している。
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2009年08月06日

出生率

豊かさ進めば出生率回復 日本には法則当てはまらず

先進国の多くは、国民生活の豊かさを示す指数が一定以上になると出生率が低下から上昇に転じたのに、日本や韓国にはこの"法則"が当てはまらなかった-。そんな研究結果を米ペンシルベニア大などのチームがまとめ、英科学誌ネイチャーに6日発表した。
チームは、女性の社会進出や家族の形態などの違いが影響した可能性を指摘し「文化や制度、政治風土と、出生率との関連を調査する必要がある」としている。
分析対象は世界でも豊かとされる24カ国。1975-2005年について、平均寿命や1人当たりの国内総生産(GDP)などから割り出される豊かさの指標「人間開発指数」と、1人の女性が生涯に産む子どもの数(合計特殊出生率)との関係を調べた。
各国とも人間開発指数の上昇に伴い出生率がいったんは低下し、少子化が顕著に。しかし、大半の国は指数が「平均寿命75歳」「1人当たりのGDP2万5千米ドル」などの目安となる「0・9」になる手前で出生率が底を打ち、以後は上昇に転じた。
底を打った年(基準年)と05年の出生率を比較すると、デンマークでは0・42、米国0・31、ノルウェー0・18の上昇。横ばいに近いアイルランドでも0・02上がっていた。
一方で日本、韓国、カナダの3カ国だけは明らかに下落傾向が継続。日本では人間開発指数が0・9を超える直前の1988年から05年までに、出生率はさらに0・40低下した。

人間開発指数
人間開発指数 経済的な尺度だけでは測れない国民生活の豊かさを示す値として、国連開発計画(UNDP)が「人間開発報告書」の中で発表。データ収集が可能な国と地域を対象に、平均寿命や就学率、成人識字率、1人当たり国内総生産(GDP)などから割り出す。2007年の発表では、日本の順位は8位。1位はアイスランドで、米国は12位。最下位はシエラレオネだった。
ラベル:出生率
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2009年07月29日

肥満関連支出、年14兆円 米、総医療費の9%超

肥満が社会問題となっている米国で、肥満関連の病気で支出される医療費は総医療費の9%を超え、2008年には年間1470億ドル(約14兆円)になったと推計されることが、米疾病対策センター(CDC)などの調査で27日明らかになった。
政府支出のほか、保険会社からの支払いも含む金額。議会で行われている医療保険改革をめぐる論議でも肥満への取り組みが焦点の一つになりそうだ。
米国では、体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数(BMI)が30以上を「肥満」と定義。1980-2004年に肥満の割合が倍増し、05-06年のデータでは成人の34%が肥満とされる。
肥満は心臓病や糖尿病、脳梗塞(こうそく)などのリスクを高める。CDCによると、総医療費に占める肥満関連の割合は98年は6・5%だったが06年には9・1%に上昇した。
標準的な体格の人に比べ、肥満の人は年間1429ドルも多く医療費を支出しているという。
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2009年05月14日

頭痛研究の新次元

頭痛研究の新次元:最新の機能・構造的画像所見
doi:10.1038/nrneurol.2009.28
Arne May

日の神経科学において最も注目される進展の1つが、画像化技術によってin vivoでヒト脳の構造に関する新しい知見が得られるようになったことである。現在、PETや機能的MRIなどの機能的画像法は、頭痛の特徴である脳内における構造-機能関係の標準的な検出法となっている。この総説では主に、頭痛の診断ツールとしての神経画像法に注目し、片頭痛や三叉神経・自律神経性頭痛などの原発性頭痛症候群の研究における、機能・構造的神経画像法の進歩について論じる。これまでのさまざまな機能研究により、急性および慢性の片頭痛には脳幹が大きな役割を果たし、また三叉神経・自律神経性頭痛には視床下部が重要な役割を果たすことが確実となりつつある。運動処理領域の視覚ネットワーク中に同定される構造異常が、片頭痛患者にみられる皮質の過剰興奮の要因である可能性があるが、逆に皮質の過剰興奮の結果、構造異常が生じる可能性もある。複数の形態計測研究によれば、片頭痛患者や緊張性頭痛患者の疼痛伝達領域では、灰白質の容積や密度が低いことが示唆されている。機能的神経画像法は急速に進歩しており、頭痛患者に対する画像法の重要性は今後とも高まると予想され、究極的には頭痛研究の基礎研究と臨床領域をつなぐ架け橋になると考えられる。
ラベル:頭痛
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2009年05月11日

<看護師・介護福祉士>フィリピンから候補者270人来日

 日本とフィリピンの経済連携協定(EPA)に基づき、フィリピン人の看護師・介護福祉士候補者の第1陣約270人が10日午後、成田空港などに到着した。候補者は全国5カ所の施設で半年間の日本語研修を受けた後、病院や介護施設で仕事をしながら日本の国家試験合格を目指す。今回受け入れるのは、看護師候補者92人と介護福祉士候補者188人の計280人で、残る候補者は月末に来日の予定。看護師・介護福祉士候補者の外国からの受け入れは、昨年のインドネシアに続き2カ国目となる。

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2009年04月04日

ヨーグルト

日本人研究者らが開発したこのヨーグルトは胃炎や胃潰瘍を引き起こす細菌と戦うと同研究者らは述べている。研究者らは臨床試験による同知見を米国化学会(American Chemical Society)の全国大会(National Meeting)(ソルトレークシティ)で発表している。

生細菌を含む発酵乳製品であるヨーグルトはカルシウム、蛋白質などの栄養素が豊富に含まれる健康食品であることは既に認知されている。

「この新しいヨーグルトによって、人々は今や胃潰瘍を引き起こす細菌を予防または除去しながらヨーグルトの味覚を楽しむことができる」と研究コーディネーターである京都女子大学の化学者八田一氏は発表資料(written statement)で述べている。

多くの潰瘍はヘリコバクター・ピロリと呼ばれる細菌またはアスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬の過剰使用によって引き起こされる。ヘリコバクター・ピロリによる潰瘍は抗生物質や制酸薬によって治療することができる。研究者らは、彼らのヨーグルトはもうひとつの選択肢になりうると考えている。

ヘリコバクター・ピロリはウレアーゼという酵素を用いて、胃の内側に付着し、感染を引き起こす。この最新のヨーグルトは胃潰瘍と戦うようにデザインされており、IgY-ウレアーゼという抗体を含んでいる。このヨーグルトは日本ではドクターPiro、韓国ではGutという名前で市販されている。研究者らは彼らの臨床試験が米国での承認に道を開くことを期待している。

同研究者らは、ウレアーゼに対する抗体の摂取がヘリコバクター・ピロリによる感染の抑制に有効かどうかを検討した。

この試験では、ヘリコバクター・ピロリの検査が陽性であった42例を登録した。被験者の一部は4週間にわたり抗体を含む同ヨーグルトを1日3回摂取した。また、一部の被験者は抗体を含まない通常のヨーグルトを同量摂取した。その結果、ヘリコバクター・ピロリの活性は抗体ヨーグルト摂取群において有意に低下した。
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2009年03月11日

不幸な結婚は女性の健康に悪影響を及ぼす

新しい研究の結果によれば、結婚生活がうまくいっていない女性は、男性よりも、うつ病のような精神障害を患う可能性が高いが、高血圧および肥満などの危険な症状を伴う可能性も高い。

うまくいっていない結婚生活は、男性においても、うつ病を引き起こす、と研究者であるユタ大学のNancy Henry氏は述べている。

しかし、女性とは異なり、そのような緊迫関係にある男性が、メタボリックシンドロームの症状を発症するリスクは高くない、と同氏は述べている。過剰な腹部脂肪および高血圧とは別に、メタボリックシンドロームの他の特徴として、中性脂肪高値、高血糖、HDL(「善玉」)コレステロール低値が挙げられる。

これら5つの特徴のうち3つ以上が認められる場合、メタボリックシンドローム患者とみなされる。メタボリックシンドロームは、心疾患、脳卒中、糖尿病のリスクを増大させることが知られている。

研究のために、Henry氏らは、夫婦276組を登録した。結婚期間は平均20年、男性と女性の年齢は40-70歳であった。参加者は、思いやり、支え合いなどの良好な夫婦関係、口論の頻度、およびセックス、子供、金の問題に関する意見の相違の程度などの夫婦間の不和に関する質問票に回答した。

また、参加者は、血液検査、血圧測定、胴囲測定などの医学的スクリーニングを受けた。

研究者らは次のようなことを見出した。

結婚生活がうまくいっていない女性は、抑うつ症状を報告する可能性が高かった。
結婚生活がうまくいっていない女性では、メタボリックシンドロームの症状が多く認められた。
結婚生活がうまくいっていない男性は、メタボリックシンドロームの徴候に関連していない抑うつ症状を報告した。


不幸な結婚が女性の健康に影響を及ぼす可能性がある理由

「女性の方が関係を重視するようである」と、Veteran Affairs Salt Lake City Medical Centerに勤務しているユタ大学博士課程の学生Henry氏は述べている。「女性は自己概念の基礎を対人関係とその現状に置く傾向があることが研究で分かっている。夫婦間の不和が女性の心身の健康により大きな影響を及ぼすようであるという結果は、それが理由である」。

不幸な結婚は、男性において、うつ病を引き起こしうるが、生理的障害は、女性のみに発現するようである、とユタ大学心理学教授であるTim Smith, PhDはWebMDに語っている。

「研究に参加した男性が問題を抱えていなかったわけではない。しかし、研究の結果、このような状況では女性の方が体重増加の可能性が高いということがはっきり示された。ストレスホルモンは内臓脂肪の蓄積を助長する。したがって、ストレスは体重増加、コレステロール値上昇を引き起こす可能性がある」と、同博士は述べている。

多くの研究において、男性と女性のいずれにおいても、離婚が冠動脈石灰化に関連しているということが示されているが、「我々のデータでは、ストレスと心臓の健康の関連は、女性の方が強いということが明らかである」と、Smith博士は述べている。

メタボリックシンドロームの症状がうつ病を引き起こす可能性は、うつ病がメタボリックシンドロームの症状を引き起こす可能性と同程度である、とエモリー大学(アトランタ)心血管転帰プログラム(cardiovascular outcomes program)部長のViola Vaccarino, MD, PhDはWebMDに語っている。

「うつ病患者は、メタボリックシンドロームを有する可能性が高く、またその逆もそうである」と、同博士は述べている。「うつ病患者は、身体活動が不足しているため、または健康に良い食事を選択することができないため、メタボリックシンドロームを発症する可能性が高いと考えられる。しかし、うつ病が男性よりも女性に影響を及ぼすという性差をみたのはこれが初めてである」。

Henry氏およびSmith博士は、3月5日シカゴで開催される米国心身医学会(American Psychosomatic Society)年次集会で研究結果を発表する予定である。

女性の方が不幸な結婚にストレスを感じる?

男性と同様に、女性においても心疾患は死因の第一位であり、「関係の因子と精神的苦痛が心疾患にどのように関連しているかについてはまだ多くを学んでいる段階であるので」、見出された性差は重要である、とHenry氏は述べている。

ストレスによって、女性は男性よりも身体的障害を起こしやすくなる可能性があると結論付けるのは時期尚早であるが、それこそこの最新の研究結果が示唆していることである、と心疾患における結婚の質の役割に関するユタ大学の大規模研究のリーダーを務めるSmith博士は述べている。

しかし、「結婚の様子および質を改善するか、夫と別れれば、心疾患のリスクが減少すると言うのは時期尚早である」と、同博士は付け加えている。

他の研究において、結婚の質の改善が配偶者の健康を増進するかどうかについて確認中である、と同博士は述べている。
posted by 8020 at 22:51| 医療全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

女性は大豆食べ過ぎないで 乳がんリスク減も肝臓がん危険性高まる

大豆製品をたくさん食べる女性は、あまり食べない女性に比べて肝臓がんになる危険性が3-4倍に高まることが、厚生労働省の研究班(主任研究者、津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の大規模調査で分かった。大豆に含まれるイソフラボンは、乳がんのリスクを減らすことが知られており、研究班は「食事を通して適度に取るのがいい」としている。

 研究班は93年から05年まで、6府県の男女約2万人(開始時40-69歳)の健康状態を追跡した。うち101人(男性69人、女性32人)が肝臓がんになった。アンケートで大豆食品をどれぐらい食べるかを尋ね、イソフラボンの2成分の摂取量と発症との関連を調べた。

 その結果、摂取量とリスクの関連が明らかになったのは女性だけで、摂取量が最も多い群(1日あたり豆腐80グラム以上、納豆3分の2パック以上)が肝臓がんになるリスクは、最も少ない群(同豆腐40グラム未満、納豆3分の1パック未満)のリスクの約3・2-3・9倍だった。

 研究班の倉橋典絵・国立がんセンター予防研究部研究員によると、イソフラボンの分子構造は、女性ホルモンのエストロゲンに似ている。エストロゲンは乳がんのリスクを高める半面、肝臓がんには予防作用があり、イソフラボンの過剰摂取がこうした作用を妨げると考えられる。

 倉橋研究員は「肝臓がんの最大のリスク要因はB型、C型肝炎ウイルス。女性の場合、まず感染の有無を調べ、感染が分かれば大豆製品の取りすぎに注意してほしい。感染していなくても過度の取りすぎには注意が必要」と指摘する。山口県,歯周病情報センター
ラベル:健康
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2009年03月07日

人工神経の治験を近くスタート

末梢神経は再生力の高い組織で、軸索が切断されても、断端同士を縫合して修復することができる。

 しかし、3cm以上の神経欠損が生じた場合は、神経を直接縫い合わせることは難しい。従来、3cm以上の神経損傷が生じた場合は、ほかの部位から神経を採取するか、他人の神経を移植するなどの方法をとる。

 しかし自家移植の場合、健康な神経を採取することから、神経麻痺や痛みなどを起こす恐れがある。他人の神経を移植した場合は、免疫抑制剤の使用も必要となるなど、問題があった。

 こうした状況の中、登場したのが人工神経だ。人工神経で神経の断端同士をつなぎ合わせると、神経が人工神経のチューブの内部に軸索をのばし、適切な神経断端を見つけて修復する。手術の難易度は決して高くなく、患者から神経を採取する必要もない。

海外では承認済み人工神経が存在

 海外には、臨床で末梢神経再生に使用できる人工神経がいくつかある。しかし日本では、まだ臨床での使用が認可されていない。

 平田氏は、名古屋大と名古屋市立大、ニプロで共同研究を行い、人工神経を開発した。タイプ1、3コラーゲンの細線維を束ねたチューブ構造の人工神経だ。

人工神経で下垂足が治療

 平田氏は、大型動物であるビーグル犬で3cmの神経欠損モデルを作成。下垂足の状態をつくり、人工神経を移植した。その結果、1年間後には下垂足は治癒し、有効性を示した。しかし、軸索の総面積・本数、密度などは正常犬よりも少なく、十分な再生が行われているわけではないことを示している。

 人工神経は近く治験に入る予定だ。人工神経の適用は3cmほどの小神経欠損に限定される。

 平田氏は、「より長い神経欠損では、末梢神経再生をガイドするシュワン細胞を人工神経に組み込む必要があるだろう」との見解を示した。

 平田氏は、そのほかに神経の癒着防止剤や、骨格筋前駆細胞による大動脈瘤の細胞治療法の開発にも携わっている。

鹿児島大医歯学総合研究科血管代謝病態解析学・丸山征郎氏
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壊死時に活躍する遺言型メディエーター「HMGB1」
能動的な生体立て直しシステムについて講演
 学会3日目の10日には、鹿児島大医歯学総合研究科血管代謝病態解析学の丸山征郎氏が「“延長された表現形”としての炎症」をテーマに講演した。壊死という究極の細胞死の状態においても、HMGB1を放出することで能動的な生体立て直しを図るシステムが生体内にあることを解説。丸山氏の研究を含め、細胞死の特性を踏まえて開発された治療法が複数報告されていることも紹介した。

丸山氏

 炎症に際して、細胞レベルでは、貯蔵している物質の放出(セロトニン、ヒスタミンなど)膜から原料を切り出す(脂質メディエーター)新たなタンパク質の合成(NF-κBなど)-などの生体防御反応がみられる。

 これらのプログラムがすべて障害された場合、細胞は壊死に至る。しかし、細胞は「犬死に」するのではなく、生体立て直しを図るために遺言型メディエーターを出して死んでいくことが近年の研究から明らかになってきた。

 丸山氏は、この遺言型メディエーターの1つである、核内DNA結合タンパク質、HMGB1(High Mobility Group Box-1 protein)について解説。細胞が壊死すると、HMGB1が細胞外に放出され、修復タンパク質を発現させることで免疫系、止血反応、修復反応、血管新生を誘導すると説明した。

 しかし、長時間にわたってHMGB1が作用し続けると、リウマチの増悪、動脈硬化、腎炎につながるという。また全身に作用した場合、全身性炎症反応症候群(SIRS)、ショック、臓器障害、多臓器不全、汎発性血管内血液凝固症(DIC)を引き起こし、死に至る可能性がある。

 通常、こうした事態を防ぐため、生体には防御システムが存在する。内皮細胞上に存在する糖タンパク質のトロンボモデュリンがその役割を果たす。

 トロンボモデュリンはトロンビンと結合し、プロテインCを活性化し、抗DIC、抗SIRS作用をもたらす。

トロンボモデュリン製剤は今年5月から販売

 ただ、傷口が大きかった場合、HMGB1が大量に放出されるため、体内のトロンボモデュリンだけではHMGB1の全身化を防ぎきれず、死に至る。

 HMGB1の全身化を防ぐ方法を丸山氏は研究。その成果として、DIC治療薬のトロンボモデュリン製剤(トロンボモデュリン アルファ)の販売を今年の5月から開始した。同剤は、トロンビンによるプロテインCの活性化を促進する。生成した活性化プロテインCは、トロンビンの生成を抑制して、凝固反応を阻害する。

アポトーシスのメカニズムを利用した心不全治療法の報告も

 丸山氏は、壊死のほかアポトーシスやエントーシスなど、複数ある細胞死についても説明。「それぞれの細胞死が異なる反応を持つことを利用して、抗炎症や再生のプログラムを誘導しようとする試みがある」と述べ、アポトーシスのメカニズムを利用したうっ血性心不全の治療法が海外で報告されたことを紹介した。

 丸山氏は、「生体は、細胞死を利用しながら進化してきたと考えている」と語り、「究極の細胞死である壊死でさえ、その受け皿としての反応がある。これぞ、生体の“延長された表現形”といえる」とまとめた。
posted by 8020 at 17:43| 医療全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

独自の顎骨骨密度評価法を開発 BP関連顎骨壊死の発症予防 医科歯科連携で骨粗鬆症治療に取り組む

大規模臨床試験の結果などから、骨粗鬆症治療におけるビスフォスフォネート(BP)系薬剤の有用性はすでに確立している。しかし近年、世界的にBP系薬剤関連顎骨壊死(BRONJ)が報告されていることから、副作用に対する懸念も広がっている。こうした中、早くから骨粗鬆症と歯との関連について研究を進めてきた高石歯科医院(兵庫県姫路市)理事長の高石佳知氏は、顎骨の骨密度評価法を独自に開発し、BRONJの発症予防などに応用している。

 BP系薬剤は現在、その高い骨折抑制効果から、骨粗鬆症治療の第1選択薬に位置付けられている。その一方で近年になって、BP系薬剤を投与されている多発性骨髄腫、乳がんに伴う高カルシウム血症、骨粗鬆症などの患者が、抜歯などの歯科処置を受けた後に顎骨壊死を起こすケースが報告されている。
  BRONJの発症機序は不明だが、BP系薬剤の骨代謝回転抑制作用と血管新生抑制作用が関連している可能性が示唆されている。世界的な報告を踏まえ、昨年以降、日本の各BP系薬剤の添付文書には顎骨壊死に関する注意が追記された。また、今年に入って日本口腔外科学会が「ビスホスホネート系薬剤と顎骨壊死」という冊子を作成し、医療関係者に注意を促している。
  こうした中で、高石氏は顎骨骨密度評価法を独自に考案。世界的にBRONJの診断機器がない中で、同評価法を補助的な診断ツールとして活用することで、BRONJの発症予防に利用できることを学会などで報告している。

独自に顎骨骨密度評価法を考案

 高石氏は、顎骨にも骨粗鬆症が存在するのではないかと考え、骨粗鬆症と歯との関連について、1997年から研究を開始した。ただ、従来の歯科用X線写真では顎骨の骨密度を評価することが難しかったことから、研究を進める際に顎骨骨密度評価法の開発が課題となった。
  そこで高石氏は、コンピューター技術を応用して、歯のX線写真から簡便に顎骨の骨密度を自動的に評価できるソフトウエアを独自に開発した。これは下顎骨のX線撮影画像の輝度値を同一条件下に補正し、顎骨特に歯槽骨の経時的な骨密度評価を可能にしたもの。
  評価する部分は、全身の骨密度と相関すると考えられる下顎第1小臼歯周辺。このソフトウエアを使えば、わずか数分の処理で、パソコン上に第1小臼歯根尖部周辺の歯槽骨骨密度を、数値とヒストグラムで表示できるという。

明らかになってきた骨粗鬆症と歯との関連

 同評価法を用いた検討によって、BP系薬剤を投与すると歯槽骨の骨密度も増加することが確かめられている。高石氏はこうした評価報告を、国内の学会だけでなく、米国骨代謝学会でも発表し、顎骨骨密度評価と全身骨密度との関連を明らかにしている。
  同評価法を用いたBRONJ患者での検討では、歯槽骨骨密度は若年者平均値に比べて著しい異常値を示した。このため、BP系薬剤を服用している患者に定期的に顎骨骨密度評価を行っていれば、異常値が発見された場合、医科と歯科が連携して早期に対応することで、顎骨壊死を防ぐことができるという。
  こうした研究結果を踏まえ、高石氏は医科とも連携しながら、自ら開発したソフトウエアを使った顎骨骨密度評価法をBRONJの発症予防にも活用している。ソフトウエアは、すでに「Bone Right」として市販されており、導入施設の拡大とともに、同評価法を使った医科・歯科連携も進み始めているそうだ。
  今後の展望について高石氏は、「あくまで補助的な診断ツールだが、顎骨骨密度評価は、骨粗鬆症の簡易診断だけでなく、BRONJの発症予防にも利用できる」と強調。BRONJに注目が集まる中で医療現場に混乱が広がっているが、骨粗鬆症治療におけるBP系薬剤の有用性は明らかであるとして、「すばらしい薬剤であることは間違いない。BP系薬剤の使用について間違った解釈をされないためにも、医科と歯科が連携して骨粗鬆症患者さんが適切な治療を受けられるような体制を構築していく必要がある」と話している。


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高齢化に備え歳出抑制策 消費税22%も政府を信頼 「フィンランドの社会保障」

フィンランドでは、日本の消費税に当たる付加価値税は22%で、税金と社会保険料を合わせた国民負担率は日本の1.5倍。

 ただ行政サービスも手厚く、例えば雇用保険では、パート労働者と正社員の扱いは同じで、失業手当の基本部分は最大500日(日本は360日)受けられる。社会的弱者への支援も充実しており、障害者は月18回までタクシーを無料で利用できる。

 育児では児童手当はもちろん、出産時にベビー服一式から絵本までがそろった子育てパックを支給。医療や年金なども含めた社会保障給付費(2005年)は、国内総生産(GDP)比で日本18・6%に対し、26・1%に上る。教育も重視しており、学校の授業料は大学まで無料だ。

 しかし、高齢化による社会保障費の増加がやはり悩みの種。財務省のユッスィ・フオパニエミ氏は「このままだと将来、財政収支のバランスは保てない」と危機感を示す。

 ▽年金運用見直し

 歳出抑制策では日本と共通する点が多い。(1)公務員削減や市町村合併(2)介護サービスを施設から在宅重視へ転換(3)民間活力の導入-などだ。

 中でも介護では、12年までに75歳以上人口の90%以上が自宅で暮らすようにするという目標を掲げ、現在ほぼ実現しているという。

 年金は05年に改革を実施。定年退職年齢を63-68歳の間で選べるようにし、就労意欲を高めるために、長く働けば年金が増える仕組みとした。

 さらに、年金積立金の運用方法を07年に変更。株式投資などハイリスク・ハイリターンの運用で高収益を目指す。昨年1-9月は世界的な金融危機などで7・4%の赤字だったが、不安の声は出ていないという。

 ▽清潔度世界1位

 年金の運用にせよ、高い税金にせよ、国民が受け入れているのは、政治や行政への信頼感が高いためだ。世界各国の汚職を監視する非政府組織(NGO)トランスペアレンシー・インターナショナルの07年の「清潔度」順位で、フィンランドは1位になっている。

 ただ、すべてがうまくいっているわけでもない。医療は、自治体が運営する「保健センター」の主治医にまずかかることが原則。しかし医師不足のため、歯の治療などで予約を入れようとしても数カ月待ちが珍しくないという。

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posted by 8020 at 17:39| 医療全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

がんが治りやすい県のベスト3

がんが治りやすい県のベスト3は、長野、福井、大分、逆に治りにくいワースト3は、青森、福岡、鳥取――。

 東京医科歯科大大学院(医療経済学分野)がまとめた、がんの治癒力の都道府県ランキングでこんな結果が出た。喫煙率や肥満率など予防の水準、がん検診の受診率や発見率、放射線治療認定医や呼吸器外科専門医の数など医療機関の状況を分析して作成した。

 長野県は、予防、検診が高水準で、がんによる死亡率は全国一低い。上位県は、総合力で死亡率を下げている。一方、最下位の青森県は、がんを増やす喫煙率や肥満率が高く、予防意識が低いようで、がんの死亡率は13年連続で1位だ。
ラベル:がん
posted by 8020 at 17:37| 医療全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

細胞内のたんぱく質、生体での観察に成功

細胞内のたんぱく質、生体での観察に成功…京大教授ら

人の細胞内にあるたんぱく質の様子を生きたまま観察する手法を京都大学の白川昌宏教授らが開発し、免疫機能に関係するたんぱく質に免疫を抑える薬がとりつく様子を観察することに成功した。
たんぱく質に対する薬の働きを、実際の生体反応として確認できる成果。5日付の英科学誌ネイチャーに発表する。
たんぱく質の構造は、そのたんぱく質に付けた「安定同位体」という元素に注目して分析することでわかる。しかし、これまでは、人の生きた細胞に、安定同位体を付けたたんぱく質を取り込ませる方法がなかった。
白川教授らは、たんぱく質を細胞の表面に集めたうえで、それを細胞内に引きずり込む手法を開発。実際に、免疫抑制剤が目標のたんぱく質にとりついた様子が観察できた。
別の観察では、生体内でのたんぱく質の動きや安定性が、試験管の実験とは異なる可能性もわかったという。
白川教授は「我々の手法だと、薬が実際に生体内で働く様子を確認しながら、新薬を開発することができる」と話している。
posted by 8020 at 16:55| 医療全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

立体的心筋細胞づくり成功 形自由、再生医療に応用へ

立体的心筋細胞づくり成功 形自由、再生医療に応用へ

九州大は4日、マウスの胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を基にした心臓の細胞だけから、心臓と同様に拍動する立体的な心筋細胞の構造体をつくることに成功したと発表した。これまではシート状のものしかつくれなかった。形も自由にできるため、将来は軟骨や臓器など幅広い再生医療への応用が期待できるとしている。
九州大の中山功一(なかやま・こういち)特任助教(整形外科)らのグループが、ばらばらの細胞が約1万個単位に集まった塊を、血液代わりの培養液の中で針や糸に付着させて特定の位置に24-48時間固定、立体的な構造体をつくる技術を新たに開発した。
九州大によると、これまで立体的な構造体をつくるには、別の生体材料との組み合わせが必要だった。細胞のみで立体構造体をつくろうとすると、厚みのために培養液が浸透しなくなり壊死(えし)していた。希望通りに形づくれる新技術では、網状や筒状に立体化させて内部にすき間を多数つくることで生存率を高めた。厚さ約1ミリのハート形構造体を培養液内で積み上げると拍動が確認された。
将来は患者自身の細胞だけを使い、移植のための臓器をつくることも理論的には可能という。研究成果は、5日から東京で開かれる日本再生医療学会で発表される。
posted by 8020 at 16:53| 医療全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

IPS移植の胚から育てたマウス、1年後6割が発ガン

IPS移植の胚から育てたマウス、1年後6割が発ガン

がん遺伝子を含む4種類の遺伝子で作った新型万能細胞(iPS細胞)を移植した胚(はい)から育てたマウスの約6割が1年後にがんになったとする調査結果を、山中伸弥・京都大教授が5日、日本再生医療学会で明らかにした。これまでは半年で約2割が発がんすると報告していた。さらに時間をかけて調べたところ、作製の1年後、発がん率は3倍に高まったという。

 「c-Myc」というがん遺伝子を除く3遺伝子で作ると、マウスはほとんどがん化しなくなったが、iPS細胞由来の遺伝子を受け継ぐ子孫はめったに生まれなくなった。不完全なiPS細胞になっている可能性があるという。

 山中教授は「世界中でiPS作製方法の研究が進んでいるが、時間をかけて安全性を評価する必要がある」と話している。
ラベル:ガン
posted by 8020 at 16:51| 医療全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

メタボリック・シンドローム患者はそうでない人たちより食塩感受性が高い

中国田園部における一般集団を対象とした大規模な食事介入研究によれば、メタボリック・シンドローム患者はそうでない人たちより食塩感受性が高いことが示唆されている。メタボリック・シンドローム患者は高血圧の予防と治療のために低塩食を摂る必要があり、食塩摂取を減らす取り組みを中国の国家的優先課題とすべきであると研究者らは述べている。

中国田園部で実施された一般集団を対象とした大規模な食事介入研究によれば、メタボリック・シンドロームは食塩に対する血圧の反応を亢進させるため、同症候群患者はそうでない人より食塩感受性が高いことが示唆されている。
「メタボリック・シンドロームのある人たちは血圧を低下させるために低塩食を摂った方がよいと思われることが、我々の研究から示されている」と筆頭研究者のJing Chen博士(チューレーン大学、ルイジアナ州、ニューオリンズ)はheartwireに話している。Chen博士らは彼らの知見を『Lancet』2月16日号オンライン版に発表している[1]。
また、同博士らは、メタボリック・シンドロームのリスク因子の数が増えるとともに食塩感受性のリスクが徐々に上昇することも認めている。
Gonghuan Yang博士(中国疾患管理予防センター[Chinese Center for Disease Control and Prevention]、北京)は、この新規知見の背景にある理由を考えれば「今後の研究が必要である」と述べている。とはいえ、「Chen博士らの知見が政策にとって意味していることは明白である」とYang博士は述べている。中国では推定2300万人の成人がメタボリック・シンドロームを有しており、この研究は「生活習慣への介入、特に[こうした]人々の食塩摂取の抑制が必要であることを裏付けている」

メタボリック・シンドロームにより食塩感受性はほぼ2倍に上昇
Chen博士らは、2003年10月−2005年7月に中国北部の田園地帯で実施されたGenetic Epidemiology of Salt-Sensitivity (GenSalt) 研究の中国人被験者の中から、糖尿病のない16歳以上の1906例について解析を行った。被験者は7日間にわたり低ナトリウム食(51.3 mmol/日)を摂取した後、さらに7日間にわたり(低ナトリウム食の6倍の)高ナトリウム食(307.8 mmol/日)を摂取した。
ベースライン時、各介入の2日目、5日目、6日目、7日目に血圧を測定した。メタボリック・シンドロームについては、腹部肥満、血圧上昇、トリグリセリド高濃度、低HDLコレステロール、高血糖というリスク因子のうち3つ以上が存在することと定義した。
高食塩感受性については、平均動脈圧が低ナトリウム介入中に5mmHgを超えて低下、または高ナトリウム介入中に5mmHgを超えて上昇することと定義した。
全データが揃った被験者1881例のうち、283例がメタボリック・シンドロームを有していた。合計1853例の被験者が低ナトリウム食の介入期間を完了し、1845例が高ナトリウム食の介入期間を完了した。低ナトリウム食、高ナトリウム食のいずれでも、多変量補正した平均血圧変化量はメタボリック・シンドロームのない人より同シンドロームのある人の方が有意に大きかった(全ての比較についてp<0.0001)。
メタボリック・シンドローム(リスク因子が3つ以上)のある被験者では、リスク因子のない被験者に比べて、低ナトリウム介入中に高食塩感受性のオッズは1.92倍に上昇し、高ナトリウム介入中に高食塩感受性のオッズは1.70倍に上昇していた。
さらに、食塩感受性のリスクはメタボリック・シンドロームのリスク因子の数が増えるとともに上昇した。リスク因子のない人と比べて、リスク因子が4つまたは5つある人では、低ナトリウム介入中に高食塩感受性のオッズは3.54倍に上昇し、高ナトリウム介入中に高食塩感受性のオッズは3.13倍に上昇した。
これより小規模な2件の先行研究(1件は日本[3]、1件はベネズエラ[4]で実施)によれば、食塩感受性高血圧はメタボリック・シンドロームのない人より同シンドロームのある人の方が頻度が高いことが示唆されているとChen博士らは述べている。
「我々の知見から、メタボリック・シンドロームは有意かつ独立して血圧の食塩感受性と関連しており、メタボリック・シンドロームのリスク因子の数と血圧の食塩感受性との間には相関的な関連があることが示唆されている」とChen博士はheartwireに話している。「したがって、メタボリック・シンドローム患者には高血圧の予防と治療のために低ナトリウム食を推奨すべきである」

中国では食塩摂取の抑制を国家的優先課題とすべきである
Yang博士は論説の中で、中国における高血圧の有病率は過去30年間に急速に上昇してきており、ひとつの原因因子として、中国では都会でも田舎でも食事による食塩摂取量が多いことが考えられると述べている。2002年、男性の平均1日食塩摂取量は12g/日であり、中国の食事ガイドラインで推奨されている量のほぼ2倍であった。
Chen博士もこれに同意している。食塩の多量摂取は中国の「食習慣」である場合が多いとChen博士はheartwireに話している。この研究では、北部田園地帯において寒い季節に食物を保存するために伝統的に多量の食塩が使用されていることが認められているとChen博士は説明している。「しかし、新鮮な野菜が容易に入手できる現在でも、中国に住む人たちは依然として塩辛い食物を食べている」とChen博士は付け加える。
英国、日本、ニュージーランドなど、他の諸国では食塩摂取を抑制する対策が実施され、ある程度の成功を収めている、とYang博士は付け加えている。「しかし、中国では、食塩の摂取量が減少する傾向はない。食塩摂取量を減少させるプログラムはごくまれである。必要な措置は簡単であり、料理用の食塩を計るスプーンを支給すればよい。
多諸国より中国人において食塩感受性高血圧が高頻度で記録されているなら、食塩摂取の抑制を国家的運動にすべきである」とYang博士は結論付けている。

posted by 8020 at 16:50| 医療全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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