2009年10月31日

口腔粘膜スプレーによるインスリンの供給が有望

口腔粘膜スプレー装置による1日に12回の噴霧で、耐糖能異常(IGT)を持つ者の血糖値を低く維持できるという試験結果が、国際糖尿連合(IDF)の第20回世界糖尿病会議で発表された。このインスリン供給手法は、1型と2型の両方の糖尿病に使える、注射によらない新しいタイプのインスリン供給システムとして有望である。

ヒトインスリンの口腔粘膜スプレー
検証したのは、Generex社が開発したOral-lynというインスリン口腔粘膜スプレーの安全性と有効性である。「この装置はインスリンを口腔咽頭粘膜に供給するので、肺には到達しない……吸収は非常に良好であり、投与から10分後にはピークに達する。」噴霧器の中には通常作用性のヒトDNAインスリンをpHが中性のバッファ溶液に溶解したものが入っている。また噴霧器には、吸収促進剤、安定剤、非CFC系高圧ガスも注入されている。

IGTが確認されている31名の患者をランダム化して、4回、6回、12回のいずれかの口腔粘膜スプレーインスリン噴霧を2度実施した。1度目は標準的な75 gグルコース耐糖試験の前に噴霧し、2度目はその30分後に噴霧した。1回の噴霧はインスリン1単位に相当する。そしてグルコースとインスリンのレベルを、30、60、90、120分後に計測した。

12回の噴霧のほうが血糖値が低い
4回または6回の噴霧では未治療患者に比べて血糖値に変化が見られなかったが、12回の噴霧では影響があった。グルコース摂取の2時間後において、12回噴霧を行った患者の血糖値は未治療患者に比べて平均29.6%低かった(P < 0.05)。3時間後では、12回噴霧群での血糖値は26.8%低かった(P < .05)。すべての計測時点を合わせると、未治療患者に比べた血糖の平均低下幅は、12回噴霧で15.8%だった。また12回噴霧では、すべての計測時点においてインスリンレベルが高い傾向が見られ、30分後の時点で有意に達していた。低血糖症などの有害事象は今回の試験では見られなかった。

フロリダ大学医学部(タラハシー)の小児内分泌科医であるLarry C. Deeb, MDは、インスリン投与の代替経路の発見がきわめて重要であることに同意している。「インスリン投与は、糖尿病患者にとって大きな問題である」と博士は言う。「注射に対する恐れが、特に投与しなかったからといってすぐに死ぬわけではないような糖尿病患者においては存在することをきちんと認識しなければならない……インスリンを省略することが(1型、2型)糖尿病における大きな問題の一つなのだ。」

口腔粘膜投与の有望性
口腔粘膜スプレーが明らかに有望であると考えている。「(この製品によって)患者は高血糖に曝される時間を自分で減らせるだろう……試験した患者における(血糖値の経時グラフの)曲線下面積が減っている。」今回のような短期の小規模試験は、もっと患者数を増やして、期間も長くした試験で追認する必要があると、博士は述べている。
口腔粘膜スプレーは1型と2型の糖尿病患者を対象にした短期試験ですでに検証されていて、良好な結果が出ている。長期試験は現在進行中である。
ラベル:口腔
posted by 8020 at 16:05| 医科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月22日

自分の歯を目に移植

約9年前に失明した米国人女性(60)が、歯を用いた人工角膜の移植によって視力を回復したと、手術を行った米マイアミ大学(University of Miami)バスコム・パルマー眼研究所(Bascom Palmer Eye Institute)の医師らが16日、明らかにした。
ミシシッピー(Mississippi)州在住のシャロン・ソーントン(Sharron Thornton)さんは、2000年にスティーブンス・ジョンソン症候群にかかり、失明した。角膜移植や一般的な人工角膜は拒絶反応があったという。
そこで医師らは、ソーントンさんの犬歯を周囲の骨ごと取り出し、形を整えたのち、穴を開けてそこに光学レンズをはめ込む手法を取った。この手法では、レンズをはめた歯は患者のほおまたは肩の皮下に移植され、歯とレンズがしっかり結合するまで2か月間放置される。こうしてできあがった人工角膜に細かい処置を施した後、目の中心に移植した。
包帯は2週間前に外されたが、ソーントンさんはその数時間後に物体や人を認識できるようになり、2週間後の今では新聞も読めるまでになった。「まだ見たことのない7人の孫たちの顔を早く見たい」と話しているという。
この手法は、もともとイタリアで開発されたが、米国では今回が初の実施。患者本人の歯を使用するため、角膜移植への拒絶反応がある人でも大丈夫だという。
ラベル: 移植
posted by 8020 at 13:35| 歯科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月21日

新型インフルエンザ予防接種、山口県内でも始まる 妊婦ら、来月から開始

新型インフルエンザ予防接種、山口県内でも始まる 妊婦ら、来月から開始

◇医療機関近く公表
医療従事者を対象にした新型インフルエンザの予防接種が19日、県内でも始まった。対象は医師や看護師ら約1万9000人で、国から配分されたワクチンが、製薬卸会社を通じて約1100機関の医療機関に配られる。県によると、妊婦やぜんそく、糖尿病などの基礎疾患のある人への接種は11月中旬までに開始するが、それ以降の優先対象者への接種スケジュールは決まっていない。県は、接種を受けることのできる医療機関を近く公表する。
県によると、第1回として県内に配分されるのは8900人分。今月末に1万100人分が追加される。国が示した接種スケジュールでは、妊婦らに続き、1-6歳児↓小学校低学年↓1歳未満の乳児の保護者ら↓小学校高学年↓中学、高校、高齢者と続く。県内でのそれぞれの開始時期は順次決まるが、国の当初のスケジュールよりは現時点で半月程度遅れている。接種は予約制のため、かかりつけ医か近く公表される医療機関への問い合わせが必要になる。
厚生労働省によると、新型ワクチンによる感染防止効果は保証されておらず、「手洗い」や「人込みを避ける」といった一般的な予防策が必要という。また、新型と季節性の二つのワクチンの同時接種も医師が認めれば可能というが、輸入ワクチンの場合は慎重な対応がいる。
県の推計では、新型が最も流行した時点の新規発症者は、1日あたり8800人。入院患者数は535人に上り、うち1割程度が重症化する。しかし患者数は、季節性で最も流行した場合の9割程度で、医療機関数の不足は起きないとしている。
健康増進課は「国からの情報も日々更新されており、今の段階で接種スケジュールを明らかにできない。必要なワクチン量は確保できる見通しなので、落ち着いて正確な情報を待ってほしい」と説明している。
ラベル:山口県
posted by 8020 at 18:57| 山口県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月08日

大酒の女性に多い乳がん 閉経後、週7合で1・74倍

 酒を多く飲む女性ほど乳がんになりやすい傾向にあることを、愛知県がんセンター研究所疫学・予防部の川瀬孝和(かわせ・たかかず)主任研究員らが6日までに確かめた。閉経後の女性では、1週間に日本酒換算で7合以上飲んでいると、発症率は全く飲まない人の1・74倍だった。

 乳がんは女性で最も多いがんで、最近急増している。研究グループの田中英夫(たなか・ひでお)疫学・予防部長は「酒と乳がんの関連は欧米で指摘されていたが、今回の研究で、閉経後の日本女性でも明白になった。乳がんを予防するには、大酒を控えた方がよい」と話している。

 研究グループは、愛知県がんセンター病院で乳がんと診断された1754人と、乳がんと診断されなかった女性3508人を分析。全般に酒量が増えるにつれて、乳がんの発症率が高くなっていた。この傾向は50歳前後の閉経の後で著しく、閉経前の女性では、はっきりしなかった。

 閉経後の乳がん発症率は、酒を飲まない女性を1とすると、少し飲む女性は1・24倍、時々飲む女性は1・39倍、日本酒換算で週に7合以上飲む女性は1・74倍だった。
posted by 8020 at 20:34| 医療全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月04日

山口県の病院で30人食中毒

山口県は1日、同県萩市の都志見(つしみ)病院で給食を食べた入院患者や職員計30人が下痢や発熱などの食中毒症状を訴え、50代の女性職員が入院したと発表した。

 山口県によると、30人は20〜80代の男女で、うち9人からサルモネラ菌を検出した。オムレツや千切りキャベツが献立の9月26日昼の給食が原因とみられる。

 萩環境保健所は1日、同病院に4日までの調理業務の停止を命じた。
ラベル:山口県
posted by 8020 at 17:32| 山口県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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