2009年07月30日

被災入所者 受け入れ先探し難航 特養ホーム

 豪雨で土石流が直撃した山口県防府市の特別養護老人ホーム「ライフケア高砂」。救出された80人を超す入所者は近隣の施設や病院が受け入れたが、これは一時的な措置にすぎない。特養ホームは空きがほとんどないのが実情で"ついのすみか"を追われた高齢者の入所先探しは難航、関係者は頭を抱えている。

 「このまま長期入所を引き受けてもいいと思っている。ただ入所待ちの人が200人ぐらいいるので、その人たちのことを考えると悩ましい」。被災したライフケア高砂の6人を引き受けた防府市内の特別養護老人ホームの事務長はこぼす。

 発生当日の21日、山口県の対応は迅速だった。すぐに約20カ所の一時的な受け入れ先を確保。自宅に戻った人を除く86人のうち、行き先が見つからなかった人はいなかった。県の担当者は「介助を必要とする方々なので避難所で過ごしてもらうわけにはいかなかった」と話す。

 ただ、協力した施設も長期の受け入れとなると話は別だ。2人を預かった防府市内の老人ホームの施設長は「入院中の方が戻ってくるまでの1カ月間限定との約束で受け入れた。家族からは『今後もお願いするしかない』と言われているが難しい」と複雑な表情。

 15人を受け入れた病院の事務長も「病院はあくまでも治療施設。介助専門スタッフのいる施設とは違う」と長期の受け入れは想定していない。

 県や防府市、ライフケア高砂を運営する社会福祉法人などは23日、緊急会議を開き、対応を検討した。県長寿社会課によると、県内で長期受け入れ可能な約200の施設の多くは定員いっぱいで、受け入れを表明したのは24日時点で数施設、十数人分しかない。

 県の担当者は漏らした。「全員の受け入れ先を探すのは難しいかもしれない」

▽特別養護老人ホーム

 特別養護老人ホーム 介護保険が利用できる介護施設の一つで、食事、入浴、排せつなどの介護や日常生活の世話が受けられる。厚生労働省の統計によると、2007年10月現在で全国に約5900施設あり、定員約41万人に対し、入所者数は約40万人で利用率は98%。要介護4以上の入所者が3分の2近くを占める。共同通信のことし1月の調査で、入所待機者は全国で少なくとも約38万人に上ることが分かっている。
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毛利氏庭園表門付近の崩落、豪雨つめ跡、文化財も…山口で被害7件8か所

山口県の豪雨災害で防府市の阿弥陀(あみだ)寺にある国指定重要有形民俗文化財の「湯屋」に土砂が流れ込んだり、国の名勝「毛利氏庭園」で庭の一部が陥没したりするなど、少なくとも文化財が7件8か所で深刻な被害を受けていることがわかった。
山口県教委などによると、確認された被害は国指定5件6か所、県指定2件2か所。このうち阿弥陀寺では21日の豪雨で裏山が崩れ、土石流が発生。鎌倉時代から続くとされる入浴施設の湯屋(木造平屋約30平方メートル)内に高さ約20センチの土砂が積もり、柱1本が流失。浸水により脱衣所の板間がたわみ、土壁の一部もはがれた。
鉄の湯釜や石の湯船、石敷きの洗い場などが残っている湯屋は、体験入浴が行われていたが、修復が終わるまで使用を見合わせる。
毛利氏庭園は1916年(大正5年)に整備された約8ヘクタールの庭園で、旧萩藩主の毛利氏の邸宅を囲んでいる。表門付近にある路傍庭園の小川が決壊、土が洗い流され、地面が約5メートル四方にわたって陥没するなどした。
このほか、参勤交代にも使われた萩市の城下町と防府市を結ぶ街道で、国指定史跡の「萩往還」でも、2か所でがけ崩れが発生するなどの被害があった。
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2009年07月29日

肥満関連支出、年14兆円 米、総医療費の9%超

肥満が社会問題となっている米国で、肥満関連の病気で支出される医療費は総医療費の9%を超え、2008年には年間1470億ドル(約14兆円)になったと推計されることが、米疾病対策センター(CDC)などの調査で27日明らかになった。
政府支出のほか、保険会社からの支払いも含む金額。議会で行われている医療保険改革をめぐる論議でも肥満への取り組みが焦点の一つになりそうだ。
米国では、体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数(BMI)が30以上を「肥満」と定義。1980-2004年に肥満の割合が倍増し、05-06年のデータでは成人の34%が肥満とされる。
肥満は心臓病や糖尿病、脳梗塞(こうそく)などのリスクを高める。CDCによると、総医療費に占める肥満関連の割合は98年は6・5%だったが06年には9・1%に上昇した。
標準的な体格の人に比べ、肥満の人は年間1429ドルも多く医療費を支出しているという。
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2009年07月25日

山口県医療ータミフルに耐性 予防投与で変異か

山口県は17日、同県の新型インフルエンザ患者から採取したウイルスに、治療薬タミフルへの耐性を示す遺伝子変異が見つかったと発表した。大阪府での耐性確認に続き国内で2例目。患者はすでに回復し、周囲への感染は起きていない。

 山口県によると、患者は別の感染者の濃厚接触者で、タミフルの予防投与を受けていた時に発症した。体内で遺伝子の一部が変異したとみられ、県健康増進課は「治療の過程で生じた一過性のもので、感染が広がる恐れはない」としている。

 解析の結果、タミフル耐性を持つ季節性ウイルスと遺伝子が混ざった形跡はなく、同課は大規模な流行につながる可能性は低いとみている。

 山口県は「すでに患者が回復しており、感染予防の上で必要ない」として、患者の居住地や年齢、性別、発症日などを明らかにしなかった。

 14日に厚生労働省に報告。国立感染症研究所に詳しい検査を依頼し、17日に結果が出た。
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山口県警察ー未承認の医療用腕輪を販売

山口県警察署は7日、「血流が良くなる」とうたって未承認の医療用ブレスレットを販売したとして、薬事法違反の疑いで広島市中区上八丁堀、元医療器具販売業経営田中裕之(たなか・ひろゆき)容疑者(48)ら4人を逮捕した。

 逮捕容疑は2008年4月から10月にかけて、山口県下関市の無職女性(66)ら6人に約16万円の鉱石製ブレスレットなど8点の未承認の医療器具を計約200万円で売った疑い。

 山口県警察署によると、4人は「肝臓や心臓の働きを助け、血の循環が良くなる」と宣伝して販売したが、田中容疑者は容疑について「使った人の体験を説明しただけだ」と否認している。
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山口県などへき地医療

へき地医療や産科、救急などを中心に深刻化する医師不足に対処するため、都道府県が2009年度の当初予算で、前年度の2・3倍に上る総額219億円の医師確保事業費を盛り込んだことが27日、共同通信社のアンケートで分かった。

 全体の6割を救急医への手当助成など09年度に大幅に拡充された国の補助事業が占めたが、研修医らへの奨学金制度など都道府県の単独事業も約90億円と前年度より3割以上増えた。ただ待遇改善につながる制度を設けても応募がなく廃止される例もあり、医師確保の決め手が見つからない現状も浮かび上がった。

 国の補助事業は129億円で、妊婦の救急搬送拒否問題などを受けて新設された「救急勤務医手当」(32都府県が導入、65億円)、「分娩(ぶんべん)手当」(34都府県が導入、31億円)の割合が高かった。うち救急で9都県、分娩で14都県が自主財源で手当を上乗せしていた。7府県はこれらの手当について、補正予算での導入を検討中と回答した。

 都道府県の単独事業では、一定期間、地元で勤務することを条件にした医学生や研修医への奨学金制度が、福岡以外の全都道府県に拡大。21都道県では、有給で自主的な研修ができる期間を設けるなど好条件で医師を職員として採用し、人材が足りない地域の病院に派遣する「ドクタープール制度」を採用している。

 しかし、滋賀県は「応募者がいない」としてドクタープール制度を09年度に廃止。山口県も、同じ理由で、出産、育児などで離職した医師の再就職支援事業を取りやめた。都道府県担当者からは「自治体の努力だけでは限界がある。医師のへき地勤務の義務化など、国による抜本的な改革が必要だ」(新潟県)などとする声が目立った。

医師不足 地方の中核病院が医師不在を理由に診療科を閉鎖したり、都市部でも救急患者の受け入れ拒否が起きるなど深刻な社会問題になっている。2004年度にスタートした臨床研修制度によって研修医が都市部の民間病院に集中、大学病院から地域の病院への医師派遣が困難になったことが引き金とされるが、医師総数の不足や診療科による医師の偏在も指摘されている。
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2009年07月01日

あごの骨の壊死 

あごの骨の壊死 がんや骨粗しょう症治療薬の副作用で発症する可能性

 ◆あごの骨の壊死 がんや骨粗しょう症治療薬の副作用で発症する可能性。厚労省も注意を呼びかける。

 ◇「骨を守る薬」が逆に 投与中の歯科治療注意

 ◇口の中の違和感/歯ぐきに骨露出/歯の脱落…

 問題が指摘される薬は「ビスフォスフォネート」系薬剤。発症率は高くないが、治りにくく、重症化して生活に支障の出る人もいる。厚生労働省も5月、「重篤副作用」として、対応マニュアルを策定した。

 ●破骨・骨芽細胞が死滅

 骨は一見、無機質なカルシウムの塊のようだが、実は骨を壊し続ける「破骨細胞」と、骨を再構成する「骨芽(こつが)細胞」という2種類の細胞活動が均衡を保ち、常に生まれ変わっている。この両細胞が死滅するのが骨の壊死(えし)。「腐骨」と呼ばれる残骸(ざんがい)が異物として体外に吐き出されたり、雑菌の温床となって化膿(かのう)する。

 ビスフォスフォネートは、骨粗しょう症の飲み薬として一般的なほか、乳がんや前立腺がんなどの骨への転移を防いだり、骨髄腫などの注射薬としても広く使われる薬の総称だ。この「骨を守る薬」が逆にあごの骨を壊死させたと03年、米国で初めて報告され、3年後には報告が世界で2500人を超えた。

 ●発症率、注射で1%

 詳しい原因は不明で、発症率は注射で1%前後、飲み薬で0・01-0・04%とする豪州の調査もある。注射と飲み薬では骨への吸収量が約50倍違うためらしい。

 歯ぐきなどに骨の一部が露出したり、腫れたり痛むといった症状が多いが、症状がない場合や「なんとなく口の中に違和感がある」程度のこともある。重症になると、上あごに大きな穴が開き、口から鼻へ水などが入ったり、歯が抜け落ちる場合もあるという。

 国内初報告を行った社会保険船橋中央病院(千葉県船橋市)の高橋喜久雄副院長(歯科口腔(こうくう)外科)は05年、口の中の皮膚が破れ、上あごの骨の一部が露出した81歳の女性患者を初めて診た際、「転移がんと思って疑わず、何度も精密検査した」と話す。当時、患者は乳がんの転移を防ぐためビスフォスフォネートの注射を受けていたが、薬の副作用は想像外だったという。

 米の報告例を知って他の薬に切り替えたところ、2年後に約6センチの骨片がポロリと取れて口の中は元に戻った。しかし、これは良い例で、有効な治療法はまだないのが現状だ。一定期間休薬したり、うがいや化膿止めで口の中を清潔に保って経過を見る治療が主だという。

 ●糖尿病患者も要注意

 不思議にも、壊死が起きるのはあごの骨だけだ。高橋医師は、もともと口の中は常在菌が多いほか、あごの骨を覆う口の中の皮膚は薄く、歯の周囲から感染が骨に及びやすいといった条件が重なるためだと推定する。

 このため、ビスフォスフォネートの投与中に抜歯やインプラント、歯槽膿漏などの歯科治療を受けた人は特に注意が必要だという。抜歯後には発症率が8-9倍上がるとの調査もあり、厚労省のマニュアルでは、若年性リウマチなどでステロイド薬を併用している人や糖尿病患者も要注意とされる。予防が重要で、患者はビスフォスフォネートを使っていることを歯科医に必ず言うこと、年1、2回は歯科検診を受け、常に口の衛生状態に気をつけること――と高橋医師は説明する。

 最近では、骨が壊れると成分のコラーゲンが溶け出すため、血液中のコラーゲン濃度を測って適切な休薬期間を取る予防法の研究も始まった。一方で、米国で07年、骨粗しょう症の注射薬が認可されるなど、骨への吸収力を高めた薬の開発も進んでおり、「今後より一層注意が必要になる」と高橋医師は訴える。

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 ■早期発見のポイント

・口の中の痛みがなかなか治まらない

・歯ぐきに白や灰色の硬いものが出てきた

・あごが腫れてきた

・下くちびるがしびれた感じがする

・歯がぐらついてきて、自然に抜けた

 →すぐに医師や歯科医に相談を

 ■主な予防・治療策

・ビスフォスフォネート投与前に歯科を受診し、抜歯など必要な治療は済ませておく

・歯磨きやうがいを行い、口の中の衛生状態に気をつける

・定期的に歯科検診を受け、口の中をチェックしてもらう

 (骨壊死が始まっている場合)

・化膿や痛みがあれば抗菌薬で治療する

・医師に十分相談した上で可能ならビスフォスフォネートの投薬を一時休止する

・腐骨を切除する

 =厚生労働省マニュアルより
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posted by 8020 at 22:29| 歯科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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